米航空株全売却の衝撃!バフェットが見据えるアフターコロナの社会とは?

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バークシャー・ハサウェイがアメリカの航空株を全部売却したんでしょ?コロナが収束すればまた需要が回復するんじゃないの?なんで含み損抱えたまま売っちゃうんだろう?

バフェット氏は2009年の金融危機で暴落した銀行株を買い集めていたね。いずれは市場は回復すると考え、投資家に先んじて買い集めて市場を安定させたんだ。でも今回はだいぶ違った動きをしている。何か考えがあってのことだと思うので詳しく見ていこう。

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航空業界に未来はないのか?バフェットの航空株売却の意図は?

バフェットが米航空株全売却というニュースが物議を醸していますね。

twitterでの反応をピックアップしてみます。

他にも、航空株ホルダーの嘆きや、新たな投資先の議論など様々な反応がタイムラインをにぎわしています。

バークシャー・ハサウェイ米航空株売却報道の詳細

では実際の報道を見てみましょう。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイは2日、年次株主総会を開いた。バフェット氏は新型コロナウイルスの感染拡大によって「世界が変わる」として、保有していた米航空株を全て売却したと明かした。数々の危機を乗り越えてきた「投資の神様」は米国の明るい将来を信じつつも、コロナ後の世界を見据えて動き始めている。

5月4日付 日本経済新聞

[2日 ロイター] – 著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2日、自身が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)の年次株主総会で、航空業界にとって「世界は変わった」と述べ、保有していた米航空株を4月に全て売却したことを明らかにした。

バークシャーの年次報告書や当局への届け出によると、同社は2019年末時点でデルタ航空(DAL.N)の株式11%、アメリカン航空(AAL.O)株10%、サウスウエスト航空(LUV.N)株10%、ユナイテッド航空(UAL.O)株9%を、それぞれ保有していた。

5月2日 ロイター

経済紙、証券関係HPでは国内外問わずトップ扱いで報道されています。バフェット氏の動向はいつも経済界では注目されていますが、今回の報道はより大きな衝撃をもって伝わったようです。

5月4日以降の米国株式市場動向も気になりますが、この報道の大きさからみて世界中の経済に大きな影響を与えていきそうです。

バークシャー・ハサウェイとは?

バフェット氏のニュースで必ず一緒に名前の挙がるバークシャー・ハサウェイってどんな会社?

バークシャー・ハサウェイ(英語: Berkshire Hathaway Inc.)は、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに本社を置く持株会社である。もともと綿紡績事業であったが、戦後に原料価格が下がり世界中で競争が起こったので、ウォーレン・バフェットに買収されてから保険業を足場とする機関投資家へ転換した。ウォーレン・バフェットが会長兼CEOを、チャーリー・マンガーが副会長を務める。バークシャー・ハサウェイには2018年現在15人の取締役及び役員がおり、様々な子会社、関連会社、株式等を所有している。実質的に会長兼CEOで筆頭株主であるウォーレン・バフェットと、副会長のチャーリー・マンガーの2人が運営する株式会社の形態をとった投資ファンドと言われている。

Wikipediaより

もともとは紡績企業だったバークシャーですが、業界の低迷から株がかなり割安に取引されているところへバフェットが目をつけ、1965年に経営権を取得。徐々に投資運用会社へ変貌していきました。現在は保険、エネルギーなど様々な業態を抱えた総合企業となっています。

ちなみに、気になるバークシャー・ハサウェイの保有銘柄ですが、現在の保有状況は公表されておらず、数か月前のものしか把握できません。

先日公表された最新ポートフォリオ(保有金額ベース上位10銘柄)は以下の通り。

順位企業名ティッカー保有金額保有比率
Apple Inc.
AAPL
$72,517,998,234.00
37.7%
Bank of America Corp
BAC
$21,874,300,800.00
11.4%
Coca-Cola Co
KO
$18,240,000,000.00
9.5%
American Express Company
AXP
$13,390,257,024.00
7.0%
Kraft Heinz CoKHC
$9,567,150,953.00
5.0%

Wells Fargo & CoWFC$9,537,557,248.00 3.1%
Moody’s Corporation
MCO
$5,966,139,112.00
2.9%
JPMorgan Chase & Co.
JPM
$5,600,588,659.00
2.7%
U.S. Bancorp
USB
$5,244,076,851.00
2.7%
10Bank of New York Mellon Corp
BK
$3,172,712,292.00
1.6%

※以下のサイトでポートフォリオがわかります。

CNCB BERKSHIRE HATHAWAY PORTFOLIO TRACKER

Berkshire Hathaway Portfolio Tracker

こう見るとアップル(APPL)への投資額が圧倒的。セクター別にみると銀行・証券会社などの「金融」が大きな割合を占めています。ついで「テクノロジー」「生活必需品」と続きます。

なみに前回2020年2月に公表された際には今回売却されたデルタ航空(DAL)が保有比率1.7%で10位に入っておりました。

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ウォーレン・バフェットの投資術

ウォーレン・バフェットの投資に対する考え方を理解するためにまず人物像から見ていきますね。

ウォーレン・バフェット

ジム・ロジャース、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される投資家。ネブラスカ州オハマで生まれ育ち、現在もなお暮らしており「オハマ賢人」と呼ばれる。保険・投資会社バンクシャー・ハサウェイの筆頭株主でCEO兼会長。

バリュー投資の天才と言われ、緻密な企業分析をもとに本来の価値よりも割安に放置されている株を購入し、本来の価値まで株価が戻ったタイミングで株を売却して利益を得ていく手法が基本。なお、彼の経営するバークシャー・ハサウェイの経営成績は、1965年以降の50年間で年間収益率がマイナスだったのは、2回だけという驚異的成績。(2回とはネットバブル崩壊とリーマンショックのみ)

非常に倹約家であるとともに世界有数の大富豪であり、毎年その資産の半分以上を寄付に回していることでも有名です。

投資手法の素晴らしさのみならずその社会への貢献から多くの人から尊敬を集めているわけですね。

つぎに彼の投資スタンスについてみていきます。

  1. 消費者独占力を持つと思われる製品・サービスがあるか
  2. 1株当たり利益(EPS)が力強い増加基調にあるか
  3. 多額の負債を抱えていないか
  4. 株主資本利益率(ROE)は十分高いか
  5. 現状を維持するために、内部留保利益の大きな割合を再投資する必要があるか
  6. 内部留保利益を新規事業や自社株買いに自由に使えるか
  7. インフレを価格に転嫁できるか
  8. 内部留保利益の再投資による利益が、株価上昇につながっているか

今回の航空株売却においてはEPSの回復、そして国からの財政融資を受けたことによる負債の肥大化、内部留保の枯渇、などにより上記基準を満たす見通しがかなり薄くなったことが要因として大きいでしょう。

また、以下のようにも述べています。

私たちは新たな企業を買うにあたって3つの基準に適うものを常に探してきた。

操業に必要なネット有形資本に対して良好なリターンを上げていること。

有能で誠実な経営者によって経営されていること。

合理的な価格で買えること。

ウォーレン・バフェット 2019年次書簡

大きな有形資本を抱える航空会社、リターンについては当面厳しい状況にさらされるでしょう。このコロナ禍において具体的な業績回復策を打ち出せていない経営者に対しても「有能・誠実」と言えない、と判断されたのかもしれません。

こうしてバフェット氏の考えをたどっていけば世間を騒がせた今回の航空株売却も十分あり得る判断だったとも言えなくないでしょう。

私が読んで参考になったバフェット本をご紹介しておきます。

まとめ

after コロナ、with コロナの社会変容とは

バフェット氏は今回の会見で「世界は変わった」と述べました。この発言は非常に重いと思います。

新型コロナウィルスの収束めどが全く立ちません。一説によれば完全収束には2年以上かかる可能性もあるとか。

その中でこのコロナと共生しながらコロナ騒ぎののちの社会を見据えなくてはいけません。

今考えられる社会変容は・・

・人の移動の極小化、運輸関連の苦境

リモート化の進展(仕事も、会議も、飲み会も)

Eコマースの発展加速

・都市一局集中の見直しと伴った不動産価格の変動

週休2日の見直し、働きかた改革促進、余暇の拡充

VRなどバーチャル体験技術の需要拡大

…まだまだあるでしょう。私なんかが想像もつかないもっと大きな変化が訪れるかもしれません。

個人投資家に求められるスタンス

この情勢で、我々個人投資に求められるのはすべての前提が崩れる可能性を常に頭に入れながら、正しくポートフォリオを組んでいくことではないでしょうか?

ディフェンシブ株と言われたものがそうではなくなるかもしれない。 

米国一強が崩れるかもしれない。

あらゆる可能性を鑑みて分散投資を進めておきたいものです。

✳︎投資は自己責任でお願いいたします。

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