ロックダウンで大躍進のネットフリックス($NFLX)がまだまだ伸びると考えられるワケ。

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デジタルストリーミング市場はコロナで恩恵を受けたけど、ネットフリックスは特に注目されてたね。これから先の伸びはどうなんだろう?

確かに大きく株価が伸びたけどアマゾンプライムやディズニー+など競合も多い業界なので先行きは読みづらいね。詳しく調べてみよう。

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ネットフリックスとは

ネットフリックスはもともと宅配レンタルDVD事業からスタートした企業です。2007年ごろからコア事業をストリーミングに切り替え始め、2015年には日本でのストリーミングサービスを開始。

このころから需要は加速し始め、2017年には会員数が1億人を突破。このころから同社は米国IT企業の代表格「FAANG」の一角として注目を集めました。

FAANGとは?

米国主要IT関連企業の頭文字を取った呼び名。

日本では米国IT主要企業をGAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)あるいはGAFAM(GAF+Microsoft)が定着しているが、米国内ではFANG(Facebook,Amazon,Netflix,Google)またはFAANG(FANG+Apple)の方が一般的。

日本国内で「GAFA」が認知されているのは経産省が2016年から公式文書で使用していることや、2018年にユーキャン新語・流行語大賞に「GAFA」が選ばれたことが影響している模様。

「GAFA」と「FAANG」の違いはネットフリックスを含むか否か。つまり日本国内のイメージよりも米国内のネットフリックスの相対的な一般認知度は高いのかもしれません。

そこへロックダウンによる巣ごもり需要で新規ユーザーが爆発的に増加するという想定外の好材料を得ました。

同社の発表によると2020年1-3月(第1Q)新規会員獲得数は1580万人と過去最高。これはアナリスト予想の847万人の倍に近い想定外の伸びでした。

そんな大注目株のネットフリックスの戦略と今後の見通しについて見ていきたいと思います。

ネットフリックス株価推移

ストリーミングサービスを展開し始めた2007年以降、比較的順調に株価を伸ばしてきた同社ですが、2018年と2019年に大きな株価下落を招いています。

2018年の7月には同年第2Qの業績発表において、会員数の伸びが市場の期待を大きく下回りました。この年は同社は様々な新規コンテンツの買い入れや、オリジナル作品の制作に莫大な投資をしていましたが、期待ほど会員数が伸びていなかったことで時価総額は大きく目減り、投資家はこれらの状況を嫌気したようです。

2019年にはライバルがストリーミングサービスに続々と参入。特にディズニープラスアップルTVはネットフリックスより安価な月額設定にしたこと、ディズニーコンテンツ(マーベル作品など)がネットフリックスへの配信を停止したことなどの影響で一時会員数が減少に転じたことを嫌気して株価は大きく下げました。

一方で独自コンテンツの拡充に力を入れてきた功を奏して徐々にファンを増やしていき、ロックダウンでオリジナル連続ドラマ作品のまとめ視聴の需要が急増、大きく株価を回復させています。

ネットフリックス企業概要

設立1997年8月
代表者Reed Hastings
本部カリフォルニア州ロスガトス
業種サービス
上場ナスダック
従業員数7,100名
WEBサイトwww.netflix.com

ネットフリックス財務分析

損益状況

売上は右肩上がり、利益率は低いまま。今後もコンテンツ拡充に費用投下は続くでしょうから、利益の安定確保はができるかどうかは客数と客単価がどこまで高められるかにかかってくるでしょう。いずれにせよ現状の利益率はややリスキーに感じます。

キャッシュフロー

投資家視点で同社を見た時の最大の懸念材料は営業CFの大きなマイナス。これは2018年、2019年と連続して30億ドル以上のコンテンツ購入に充て、さらにオリジナルコンテンツの制作に2018年120億ドル2019年には150億ドルを投下しています。

これだけ巨額の投資をしながらどうにかわずかながら利益が出ているのはコンテンツ資産を複数年度で償却費用計上しているためです。実質的には莫大なキャッシュが同社から放出されており、「Netflix is burning money. (Netflixは金を燃やしている)」などど揶揄されることもあるそうです。

これらの投資は会員数獲得につながっていればやがて利益として還元されるのでしょうが、一方で会員獲得が停滞しますと非常に大きなリスクとなり得るため注意が必要です。

ヴァリュエーション

同社は非常にアメリカ企業らしく、強くレバレッジを効かせた経営をしています。簡単に言えば莫大な借金をして利益を創出しています。

ROE(株主資本利益率)とROA(純資産利益率)とのかい離が激しく、いかに負債に頼った利益創出をしているかがわかります。ただし、負債比率が高いのは日本国内ではあまり評価されませんが、この低金利政策下において効率の良い資金運用として米国内では一定の評価が得られる傾向にあります。

借金の金利以上の利益を生むのだったら借金したほうが得だよね、というロジックですね。リスクが高いですか、そのリスクを好んで取っていくあたりが米国企業らしいというか、成長企業の宿命というか・・・。

配当

配当は出ていません。

ネットフリックスの強みはどこにあるのか?

オリジナルコンテンツにかける予算がすごい

損益分析でも触れましたが、19年度オリジナルコンテンツ制作に費やしたコストは150億ドル(≒1兆6000億円)。日本の民放キー局が年間に使用する製作費は多くても1000億にも届きません。例えば日テレが977億、フジテレビが777億。

これらと比較すればその規模の凄まじさがわかりますね。

利益をそぎ落としてまでコンテンツ制作に投下するのはなぜか。

それは競合ストリーミングサービスの相次ぐ参入やそれら競合企業とのコンテンツ争奪戦が厳しくなっていることが背景にあります。

その最たるものが昨年ストリーミングに参入したDesny+(ディズニープラス)

ディズニーと言えば多くのディズニー作品だけでなく、ピクサー、マーベル、スターウォーズなどビッグタイトルを数多く抱えています。

これらが徐々に他社のストリーミングサービスから引き上げを始めていることが脅威となっています。

一方で早い段階からオリジナルコンテンツに力を入れてきたネットフリックスはその制作力は非常に高く魅力的なタイトルが多数存在します。

例を挙げればきりがありませんが特に2013年の「ハウス・オブ・カード」の大ヒットは世間を驚かせました。動画ストリーミングサービスのオリジナルコンテンツはまだアンダーグラウンドなイメージが強かった時代ですが、これを契機に有名ハリウッド俳優がオリジナルコンテンツにも出演するようになっていきました。

ジャンルも豊富にあり、コメディやファミリー向けのドラマやサスペンス・スリラー、社会問題に深く切りこむドキュメンタリーなど興味を惹かれるタイトルが多数あります。

日本国内でも「テラスハウス」「裸の監督」など問題作、話題作として注目を集めた作品がオリジナルコンテンツとして独占配信されています。

アメリカでも日本でも物議を醸すようなテーマを扱うことも多いのですが、これは日本のテレビ局と違って製作費をスポンサーに依存していないことが大きいでしょうね。

日本ではどうしてもスポンサーのイメージを崩せないという制約から無難な仕上がりになりやすい番組が多い一方でネットフリックスは自社で製作費を賄っているためそういった制約なくコンテンツ制作が可能となります。

すこし過激な内容が多いように感じるのもそういったところに原因がありそうです。

いずれにせよこのネットフリックスにしか作れない魅力的なコンテンツの数々は同社の大きな資産となり、今後も利益を生み続けると思われます。

厳しい社内風土

同社は一言でいえばアメリカ企業らしい風土。

「クビにしなければクビにされる。」

極端な話に聞こえるかもしれませんが同社では生産性を極限まで高めるために、当然のように行われているようです。上司は「キーパー・テスト」といって自分のクビをかけてでも守るべき部下なのかどうかの判断を迫られる仕組み。

クビにしなかった場合、その部下の生産性が低ければ上司がクビにされる、というものです。

毎年一定レベルの部下の入れ替えをしないと「甘い上司」としてにらまれるという恐ろしい風土があるようです。

これは上層部まで徹底しておりCEOのリード・ヘイスティングス氏も創業時代からの盟友であるプロダクト責任者をキーパー・テストであっさりクビにするなど社内風土として徹底されているようです。

日本企業では考えられないですね・・・。

ただし待遇は破格だそうで他の映画会社の20~50%UPの報酬を約束しているようです。

ネットフリックスが短期で急成長を遂げた理由はこのあたりの成果主義、効率主義にありそうです。

一方で長期的視点に立っての持続可能性については少々不安が残ります。

ネットフリックスボタン?

ネットフリックスは2015年ごろからネットワーク接続型のテレビにあらかじめネットフリックスアプリをインストールする戦略を取り始めます。

そこで面白いのがテレビのリモコンに「ネットフリックスボタン」を埋め込むという戦略です。

ネットフリックスはTV製造メーカーに掛け合ってリモコン制作費用の10%を負担する代わりに「ネットフリックスボタン」をつけるような契約を進めました。

結果としてテレビのリモコン製作費1台100円の10%、たった10円を負担するだけで莫大な広告効果を得ることに成功しました。

パナソニックHPより引用

現在では同様の戦略を競合他社も取り始めており、目立つボタンの位置の争奪戦になっているようです・・。

ニーズを引き出すレコメンデーション機能

ユーザーが興味を示しそうな作品を作品画面上でお勧めする機能がネットフリックスの強みです。

ユーザーの過去の視聴データからAIが解析しておススメを提示します。

これ、単純に過去の視聴履歴を分析するだけではないところがすごいのです。

たとえば、視聴時間、視聴日時、視聴に使用した端末、検索時のスクロール状況など、非常に細かいデータを抽出し分析しますのでユーザーの潜在ニーズに極めて近い作品を提案することが可能になるのです。

レコメンデーションについてはDVDレンタル事業を収益の柱としていた時代から取り組んでいたようですから同社独自のノウハウが十分に蓄積されているのでしょう。

豊富なコンテンツに加えて的確に需要発掘のできるレコメンデーション機能を持つ同社は他社にはない強みを抱えていると言えますし、これが長期にわたって同社の収益を支えていく可能性は高いと思われます。

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まとめ

成長著しいネットフリックスを見てきました。

競合参入も多く厳しい市場環境でありながら、ネットフリックス独自の優位性も多く持っており、しばらくは成長を続けてくれそうな企業ですね。

一方で過剰ともいえる負債と投資金額、そして短期的成果追求型の社内風土などはリスク要素となりえます。

株主至上主義経営、ROE至上主義の経営の見直し、従業員雇用を守る持続成長企業モデルの重視など、近年の企業経営におけるパラダイムシフトに同社がどのように対応していくかは注意が必要です。

私モーガンのスタンスとしては、現状では見送り、押し目のチャンスがあれば参入も検討します。おそらく1年程度のスパンではまだまだ伸びると思われます。

同社は2010年ごろ40ドル前後だった株価がすでに10倍近くの価格に伸びている、いわゆる「デンバガー(10倍)」銘柄ですが、同社の抱える莫大なコンテンツ資産は今度も長期にわたって収益を生み続けるでしょうし、彼らの戦略・戦術は唯一無二で、すでに上昇した銘柄で競合が多いとは言っても更なる飛躍を続ける可能性は十分にあります。

一方で市場環境の熾烈さと、企業風土がリスク。長期保有は避けたいと感じる面もあります。

※投資はご自身の判断でお願いします。

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